AC/DC - Back In Black

「バック・イン・ブラック」からタイトル・トラックを私訳

アルバム「バック・イン・ブラック」からタイトル・トラックを私訳。
この曲はリフも歌詞もギラギラしている「純度100パー」のロック。

以下、簡単に「このアルバムが出来るまで」のこと。

73年から活動していたAC/DCにボン・スコットが加入したのは74年9月。リード・ギタリストのアンガス・ヤングからすればボンは9歳も年上で、彼が話すこと、彼がする事、その全てが憧れの対象であり、単なるバンド・メンバーという存在ではなくなっていた。当時、アンガス18歳、ボンは27歳。

76年、AC/DCは地元オーストラリアを離れ世界へと進出する。魁として地元オーストラリアでリリースしていた2枚のアルバム (74年「ハイ・ヴォルテージ」、75年「T.N.T」)からのコンピレーション・アルバム「ハイ・ヴォルテージ」を製作し、76年にリリース。同年バンドはアルバム「悪事と地獄」を続けてリリースし、キッスやエアロスミス等の前座をしながらイギリス、ヨーロッパを周った。

前座をしながらライヴ活動を続けていたバンドは少しずつ海外での地盤を固め、77年「ロック魂」、78年「パワー・エイジ」、79年「地獄のハイウェイ」と毎年アルバムをリリースして知名度を高めていった。しかし80年2月19日ボーカリストのボン・スコットが嘔吐物を喉に詰まらせて車中で窒息死。この出来事はAC/DC、中でもアンガス・ヤングとマルコム・ヤングにとって衝撃的で、当時バンドの解散まで考えたと後のインタビューで語っている。

しかし、もしボンが生きていればバンドとしての活動を望むだろうという結論に行き着いたアンガス・ヤングとマルコム・ヤングは、後任ボーカリストを選ぶことにした。白羽の矢が立ったのは元ジョーディーのボーカリスト、ブライアン・ジョンソン。ボンが生前にジョーディーのライヴを観た時にブライアンの歌い方が「凄さまじい」と絶賛していたのをアンガス達が覚えていたからだった。

でもこの話にはオチがあり、ブライアン・ジョンソン曰く「その時は虫垂炎で苦しんでいたときで、そのあまりの痛さを紛らわすために絶唱しながらステージを転げまわっていたんだ」というのが真相だった。そんな経緯でバンドに迎えられたブライアン・ジョンソンを新たなるボーカリストとして配し、このアルバム「バック・イン・ブラック」は作られた。

だからこのアルバムはバンドからボン・スコットへのトリビュート・アルバムとしての側面を合わせ持ち、中でもこのタイトル・ソングは、そんなボン・スコットが現世に帰ってくる凱旋歌でもあるのだ d^^b
 

" Back In Black "

Back in black
喪服に身を包み、帰ったぜ
I hit the sack
晴れ晴れとした気分だ
I've been too long I'm glad to be back
長い時間が掛かったが帰ってこれて嬉しいぜ
Yes I'm, let loose
俺は解放されたんだ
From the noose
束縛からな
That's kept me hanging about
もう俺を追い回すものは何もない
I keep looking at the sky
空を見上げていると
'Cause it's gettin' me high
胸が高鳴ってきやがるぜ
Forget the hearse 'cause I'll never die
だから縁起でもないことは忘れろよ、俺は不死身だ
I got nine lives
9つの魂を得たからな
Cat's eyes
猫のように
Usin' every one of them and running wild
誰もが好き放題しているようだが、これからは止めた方がいい
'Cause I'm back
帰って来たんだからな、俺様が

Yes, I'm back
帰ってきたぜ
Well, I'm back
帰ってきたぜ
Yes, I'm back
帰ってきたぜ
Well, I'm back, back
帰ってきたぜ
I'm back in black
真っ黒な喪服に身を包み
Yes, I'm back in black
今、俺様が帰ったぜ

Back in the back
喪服に身を包み、帰ったぜ
Of a Cadillac
キャデラックに乗ってな
Number one with a bullet, I'm a power pack
俺の全身には力が滾り、一撃必殺のヤバさがあるぜ
Yes, I'm in a bang
そうさ、ならず者の中でも
With a gang
特別な存在
They've got to catch me if they want me to hang
そんな俺を吊るし上げたいなら、捕まえるしかねぇ
Cause I'm back on the track
以前とちっとも変わってねぇんだから
And I'm leadin' the pack
また俺の話題が賑わすぜ
Nobody's gonna get me on another rap
誰も俺に罪を着せることなんて出来やしねぇ
So look at me now
シッカリ見とけよ
I'm just makin' my play
俺のヤリ方は強烈だぜ
Don't try to push your luck, just get out of my way
だから調子に乗るのも大概にしろよ、今すぐ俺の前から消えな
'Cause I'm back
帰って来たんだからな、俺様が

Yes, I'm back
帰ってきたぜ
Well, I'm back
帰ってきたぜ
Yes, I'm back
帰ってきたぜ
Well, I'm back, back
帰ってきたぜ
I'm back in black
真っ黒な喪服に身を包み
Yes, I'm back in black
俺様が帰ったぜ

Well, I'm back, Yes I'm back
帰ってきたぜ
Well, I'm back, Yes I'm back
帰ってきたぜ
Well, I'm back, back
帰ってきたぜ
Well I'm back in black
真っ黒な喪服に身を包み
Yes I'm back in black
俺様が帰ったぜ

Back in now
遂に帰ったぜ
Well I'm back, I'm back
真っ黒な喪服に身を包み
Back, I'm back
帰ってきたぜ
Back, I'm back
帰ってきたぜ
Back, I'm back
帰ってきたぜ
Back, I'm back
帰ってきたぜ
Back in black
真っ黒な喪服に身を包み
Yes I'm back in black
俺様が帰って来たからには
Outta sight
失せたほうが身のためだぜ


" Have A Drink On Me "

関連記事


リンク


2011/08/08      1980 A AC/DC